嫉妬から自分を解放する方法|オランダから(1)

こんにちは。立教大学経営学部国際経営学科4年生の杉原成美です。3年生の後期から、学部間交換留学生としてオランダの大学で国際経営を勉強しています。 





留学の目的は必ずなければいけないのか

留学前、周りからは「語学留学で終わってしまっては意味がない」「就活で有利になるようなエピソードがあったほうがいい」と言われ、留学中に何をするべきか沢山考えました。 

最近では、トビタテ等の奨学金制度も充実しており留学先でやることが明確であった方が色んな意味で”お得”であることは間違いないです。そういう制度があるということは、社会がそういう人材を求めている証拠でもありますしね。 


そもそも私自身、留学を決意した一番の理由は「自分の知らない自分を知るため」です。 私は自分の本当にやりたいことを探すために、大学入学直後からとにかく色んな種類のアルバイトやインターンシップに挑戦してきました。


それでもピンと来るものがなく悩んでいた時、たまたま相談した大学の先生から留学を勧められたのがきっかけです。

初めは、語学留学ならともかく海外の大学でこの先生のこの授業を受けたい!みたいなピンポイントな目的がなかったので「意味があるのかな・・・」とも思いましたが、「行ってみないと分からない!」と、新たに挑戦することにしました。 


当時は色々と複数のことをやりすぎて何が自分にとって大切なのか分からなくなってしまい、物理的に一旦今やっていることを辞めてリセットしたい気持ちもありました。と、本当の理由はこんな感じなのですが…


やはり、留学先で何をやり遂げるか決まっている方が精神安定上良いし、確かに留学先で起業したりした人の話を聞いたりすると憧れたりしますよね。それが普通だと思いますし、少なくとも私はそうでした。





留学先で感じる焦燥感 

そうこうしているうちに留学が始まり、日本に比べて数倍も難しく忙しい授業をこなしていました。しかし、それでも何か別でやったほうがいいのではないかとすごく悩んでいました。 


その頃に、昔オランダに留学していた事があるという日本人の男性と話す機会があり、私の悩みを率直に話したんですよね。彼は私と同じように大学経由でオランダに留学して、そのまま現地の大学に編入してしまうような行動力のある方でした。


色々と話す中で彼も私のことを深堀りしようとしてくれたのですが、「今これをやりたい!」と思うことは見つかりませんでした。 1時間程話したところで最後にまだ時間が少しあったので、私から「旅行に行くならヨーロッパだと、どこがオススメですか?」って全然関係ない質問したんですよね。 

そしたら彼、なんて答えたと思います? 「旅行になんて行ってない、嫌いだから」ですって!!信じられます?ヨーロッパに留学して旅行に行かないなんて。 


当時の私は本当にびっくりして、思わず「え!!なんでですか!?」と聞き返したことを覚えています。そしたら、彼はこう答えたんですよ。 「なんでやりたくないことをやらなきゃいけないの?」って・・・確かに(笑) いや、冷静に考えれば当たり前なんですけどね。


でも、よく考えてみるとそれってすごく難しいことじゃないですか?だって、”普通”ヨーロッパのような日本から遠い所に行けるのなら、限られた時間で旅行しないともったいない!って思うじゃないですか。 





 私たちは”普通”に縛られている

…いや待てよ?”普通”ってなんだ? 気づいてしまったわけですよ、その彼に気づかされたんですね。 


結局、「旅行が嫌いな人は旅行に行かなくていい、勉強漬けになりたくない人は勉強しなくていい、忙しいのが嫌な人はゆったりと過ごせばいい。他人に左右されずに、全部自分で決めればいい」と思うんです。 


あ~私、別に今起業したくもなければ現地のビジネスコンテストにでて賞を取りたいとも全く思ってないなあ。別に目的を無理に決めなくてもいいや!って思ったんですよね、そういうことを留学中にやり切った方が、外に対して見せることができる”目に見える何か”があってすごく生きやすいんですけどね。 


でも、東京でそういうしがらみに惑わされて苦しかったから、一旦手放してここへ来たんじゃないかと。ここに至るまでにかなり悩んだ末の気づきです。 


そもそも、留学先で何を得たかなんて、帰国後の人生を送る中でふと成長を感じたりするものだと私は思うので、必ずしも全てが他人に見せびらかすためものではないと思います。

もちろん、初めからこれがやりたいという目的があって留学を決めた人はそれはそれで素晴らしいと思います。


ただ、自分を試すという意味において思い立って留学してみるというのも大いにアリだということをここで伝えたいです。したいと思ったらすればいいんです。こういうのって縁とかタイミングもあるじゃないですか。 





嫉妬心との付き合い方 

それでも、人間は他人と比べることで自分を見て振り返ることが多いのではないかと思います。そもそも、なぜ私は他人から言われたことに惑わされ意識しすぎてしまうのだろうか。 


そう考えた時に出てきたのは「嫉妬心」の存在でした。フェイスブックやインスタグラムを見て「うわ~あの子は留学先でもう友達できてる・・・」「あいつめっちゃ留学生活充実させてるな、俺も何かしなきゃ」などなど。留学経験者なら一度や二度はこう思ったこと、あるのではないでしょうか。

私はあります!(笑) 嫉妬してしまうのは仕方がないし、「他人と比べるな」なんて簡単に言うけれど、難しいですよね。私たちはひとりで生きていけるわけでもなく、相対的に他者と比べて判断される場面も多いと思います。 


私自身は基本的に嫉妬してしまうこと自体は問題ではないと思いますし、嫉妬をしてしまう自分も含めて今の自分なので、足りてない現状を受け入れることも大事だと思います。その上で嫉妬を昇華することができれば一番いいですよね。 


だけど、上には上がいます。あの子が裕福な家庭に生まれて羨ましい?石油王見てたらもっと辛くなりますよ(笑) これを読んでくださっている皆さんはどうか分かりませんが、当時の私は他人と比べて生き続けるのには少々限界を感じるようになっていました。 


完全に嫉妬をなくすことは無理かもしれないけれど、それでもしがらみから解放されて、自分はこれでいいんだと心から思えるようになったら、もっと自由で前向きな人生を歩めると思いませんか? だって他人からの分かりやすい評価軸に惑わされてたら、それ誰のために生きてるのってなりませんか?自分の人生は自分のためにあるんだし!(それが一番難しいんだけれど) 





他人と比べ過ぎないために 

少し前に読んだ論文に、“The Law of Requisite Variety(最小多様度の法則)”という言葉が出てきました。

これは「外的世界の多様性に適応するには、自分の中にそれ以上の多様性を持たねばならない。それを持たずに適応しようとすれば、確実に自分を見失う。」という考え方です。


確かその時は、企業組織の多様性についての話だったのですが、この理論自体は個人にも当てはまると思います。 嫉妬から解放されるためには、勉強で"良さ"の価値観を変える(増やす)しかないのではないでしょうか


つまり、自分が良いと感じるもの・ことのレベルを上げていくということです。結局、嫉妬してしまうのはその時点の自分が持つ比較軸のみで他人と比べているからであって、逆に言えば比較軸を増やすことによって嫉妬しなくなる可能性が高まります。



つまり、”勉強”ですね。勉強して自分の世界を広げることが大切だと私は思います。 私はヨーロッパへ来て、『自分が持っていない価値観を学び続けることこそが、嫉妬心からの解放であり、自分を知ることだ』と気づきました。これが一番大きな収穫だと感じています。 


まだぼんやりとした感覚ですが、いい意味で他人に興味がなくなりましたね。自分がなりたい像に近づくことにのみ興味を持つようになりました。ちょうど大学に入りたての頃は、色んなものにがんじがらめになっていたように思います。 


本当にやりたいことが見つからなくて悩んでいる人、焦る必要は全くないです。周りに惑わされ、自分の中の何かに逆らうように決めなくてもいいです。

本当にやりたいことは外にはありません、自分の中にあると思います。そういう意味で、今この瞬間一番大切なことは、自分の知らなかったことをひとつでも多く知ることだと私は思います。その手段として”知らない世界へ一歩踏み出してみる”というのがあってもいいのではないでしょうか。私はこれからがとても楽しみです。  





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